整備ソフトの導入費用は決して小さくありません。IT導入補助金の対象製品を選べば実質負担を抑えられますが、「どの製品でも使える」わけではなく、申請には順序があります。この記事では、整備工場・車販店が押さえておくべき要点をまとめます。
まず理解しておくべき3つの前提
- 対象は「製品」ではなく「登録されたツール」:IT導入支援事業者が事務局に登録した型番・プランだけが対象です。同じ製品名でも、下位プランは対象外ということがあります。
- 申請は販売会社と共同で行う:導入する事業者(=整備工場側)が申請者ですが、手続きはIT導入支援事業者と二人三脚で進めます。取扱いのない会社からは申請できません。
- 補助率・上限額・枠は年度ごとに変わる:金額の条件は公募要領で毎年見直されます。金額は必ず当該年度の公募要領で確認してください。
申請までの流れ
| 順序 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | gBizIDプライムの取得 | 発行までに日数がかかる。思い立った日に申請しておく |
| 2 | SECURITY ACTIONの宣言 | 情報セキュリティ対策の自己宣言。無料で手続きできる |
| 3 | 導入したい機能の整理 | 見積・請求・車検案内・車販など、必要な機能を先に決める |
| 4 | IT導入支援事業者に相談 | 検討中の構成が「登録ツール」に含まれるかを確認 |
| 5 | 交付申請 | 締切ごとにスケジュールが決まっている。逆算して動く |
| 6 | 交付決定後に契約・導入 | 交付決定前に発注・契約すると対象外になる |
| 7 | 事業実績報告 | 支払を証明する書類が必要。振込記録を残しておく |
| 8 | 効果報告 | 導入後、定められた期間にわたって報告義務がある |
最も多い失敗は「交付決定前に契約してしまう」ことです。製品を決めて早く入れたい気持ちは分かりますが、交付決定を待たずに発注すると補助の対象外になります。スケジュールは販売会社と必ずすり合わせてください。
補助金ありきで製品を選ばない
補助金は導入費用を下げる手段であって、製品選定の基準ではありません。次の順番で考えてください。
- 自社に必要な機能を決める(見積・請求・車検案内・在庫など)
- その条件で複数社から同条件の見積を取る
- 候補に残った製品のうち、補助金の対象になるものを確認する
- 補助を受けたうえでの実質負担額で最終判断する
順番を逆にして「補助金が使える製品」から選ぶと、必要な機能が足りない、あるいは使わない上位プランを買うことになりがちです。補助金で3割安く買った使いにくいソフトより、定価でも毎日快適に使えるソフトのほうが、5年間の総コストでは安くつきます。
補助金以外で負担を下げる方法
- 契約体系を選び直す:パック契約(リース契約)と月払契約で支払総額は変わります
- 不要な機能を外す:1年使ってから足すほうが安く済みます
- 同条件で相見積を取る:条件を揃えないと比較になりません
まとめ
IT導入補助金は、対象ツールとして登録された構成であれば整備ソフトにも使えます。ただし交付決定前の契約は対象外という原則と、金額条件は年度ごとに変わるという2点を必ず押さえてください。詳しい制度情報はIT導入補助金の解説サイトもあわせてご覧ください。
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よくある質問
- Q. 整備ソフトはIT導入補助金の対象になりますか?
- A. IT導入支援事業者として登録された会社が提供し、対象ツールとして登録されている製品であれば申請できます。対象は製品単位ではなく型番・プラン単位で決まっているため、検討中の構成が対象に含まれるかを販売会社に確認してください。
- Q. 補助率や上限額はいくらですか?
- A. 補助率・上限額・申請枠は年度ごとの公募要領で定められ、改定されます。金額は必ず当該年度の公募要領と、販売会社(IT導入支援事業者)の案内で確認してください。
- Q. 申請は自分で行うのですか?
- A. 申請は導入する事業者が行いますが、IT導入支援事業者と共同で進めるのが基本です。gBizIDプライムの取得やSECURITY ACTIONの宣言など、事前に自社で済ませておく手続きがあります。
- Q. 補助金を待っていると導入が遅れませんか?
- A. 公募は年度内に複数回行われるのが通例で、締切ごとにスケジュールが決まっています。逆算して見積取得と製品選定を先に済ませておくと、締切に間に合わせやすくなります。